眠れないナース24時

病院の看護師とシフト制勤務

2交代制と3交代制

「看護の仕事は好き、でもオフも大切にしたいの」という看護師さんにとって、勤務する病院が2交代制か3交代制かというのはかなり気になることではないでしょうか?
2交代制と3交代制では、生活の中におけるオンオフのコマ割りが随分と違ってきます。ここで改めて、双方の一般的な勤務パターンを確認してみましょう。

2交代制

  • 日勤:8時30分~17時00分
  • 夜勤:16時30分~9時00分

3交代制

  • 日勤:8時30分~16時30分
  • 準夜勤:16時00分~0時30分
  • 深夜勤:0時00分~8時30分

時間帯の割り振りは多少前後するかもしれませんが、上記に近いパターンが多く見られます。
2交代制と3交代制で大きく異なる点は、もちろん交代の回数と勤務時間の長さです。この違いが看護師さんの生活にどのような影響をもたらすのか、じっくりと見ていきましょう。

2交代制のメリットとデメリット

2交代制は深夜の勤務時間が長いため、緊張を維持する時間そのものも長くなります。これは夜勤を担う看護師にとって、精神的に相当なプレッシャーでしょう。私も経験が浅かった頃は「お願いだから今夜は何も起こらないで!」と願ったものです。

勤務時間が長い2交代制は、当然オフの時間も長め。その間に家事や買い物、ランチなどがゆっくりとできるうえ、交代回数が少ないので生活リズムが崩れにくいというメリットがあります。これは、体力が基本の病院勤務ではとても大切なことです。生活リズムが整わないと、体の調子が崩れがちになり仕事に悪影響を及ぼします。さらに、髪やお肌にもダメージが…女性としてこれは絶対に避けたいところです。

同居している家族との生活時間のズレも気になります。夜勤のため夕方から出勤して一晩中不在にするとなると、お子さんをお持ちの方は気が気でないでしょう。
私の場合は親と同居していたのですが、夜勤に備えて日中仮眠を取るときは互いに気を使っていましたね。親は私の仮眠を邪魔しないように生活音に気をつけ、私は「気を使わせて申し訳ないな、でも、やっぱり少し騒々しいかも…」と悶々。親といえども年齢も仕事も生活リズムも異なると、なかなか相容れないこともありました。
このように見ていくと、2交代制のメリットとデメリットは次のようにまとめられます。

メリット

  • 生活リズムが安定しやすい
  • プライベートの時間が取りやすい

デメリット

  • 夜勤の時間が長いため心身の負担が大きい
  • 同居の家族と生活パターンが合わない

人によって感じ方は違うかもしれませんが、多くの看護師さんにあてはまることでしょう。

3交代制のメリットとデメリット

3交代制は、1回あたりの勤務時間が短いという特徴があります。つまり、2交代制に比べると1回のシフトにおける心身の疲労が少ない、といえるでしょう。
しかし、勤務時間帯が3つもあるため必然的にオフの時間も短めになります。プライベートの確保が少ないと、家事や用事をバタバタと済ませたり、家族や友人と一緒に過ごす時間が少なかったり…。自分も周囲の人も、なんとなく慌ただしく感じるかもしれません。
そのうえ、3つのシフトをこなすとなると自身の生活リズムも安定しづらいでしょう。睡眠時間が短くなりがちなため疲労が抜けない、なんとなくぼんやりする、食事の時間が不規則のため体重が気になる、といったことが起こりやすいです。心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
これらを踏まえると、3交代制のメリットとデメリットは下記のようにまとめられます。

メリット

  • 夜勤に入る時間が短め
  • 業務の負担が軽く心理的にラク

デメリット

  • プライベートの確保がしづらい
  • 生活リズムが安定しづらい

2交代制と3交代制、どちらが良いのかは人によって感じ方が違います。同一人物の看護師さんでも、その時の家族構成や体調によって感じ方に変化が生じることも。結婚や出産、育児、介護といったプライベートの変化に伴って、働き方を変える看護師さんも多いようです。
シフト管理がしやすいということで、最近は2交代制を取り入れている病院が多いと聞きます。私は2交代制の方が好きですが、人によって合う合わないは分かれるでしょう。経験が浅く自分に合った勤務体制が分からないという方は、機会があればどちらも体験してみられるといいですよ。体感的に感じることで、きっと有益性を伴った選択ができると思います。

病院看護師の日常生活

病院看護師にありがちなこととして、休日が不規則ということがあげられます。
世間は週末金曜日に飲み会や合コンで浮かれていても自分は勤務。家族は土日が休日でも、自分は仕事。このようなことは日常茶飯事です。むしろ、そのような病院看護師ばかりでしょう。そのため、学生時代の友人と疎遠になったり、恋愛から遠ざかったり…。
でも、私の同僚には「夜勤明けのビールさえあれば生きていけるわ!」「自分の稼ぎで、ときどき一人旅に行くのが楽しみ♪」という強者もいます(笑)確かに、周囲と生活リズムが合わないと、孤独を感じることがあるかもしれません。しかし、私の同僚達のように自分がしたいことを謳歌するということも可能なのです。
きっと、どのような仕事でもなにかしら不自由はあるものです。要は、病院看護師であるという現実に自分がどのように向き合うのかによって、日常がプラスにもマイナスにもなるということでしょう。
勤務先も鬼ではないでしょうから、大切な用事や止む終えない事情があればシフトの融通をつけてくれますよ。そのときに快く了承してもらえるよう、一緒に働いている仲間や先輩とは、普段から信頼関係を築けていると良いですね。

ちなみに私の休日の過ごし方は、たいてい一人でショッピングに行くか、家で寝て過ごしたりDVDを借りてきて鑑賞するくらいですかね。結構、地味なオフを過ごしていることが多いです。
けれども、なんだかんだで、オフにゆっくり過ごしておかないと仕事に行ったときがキツイですからね。しっかりと体力を回復しておきたいものです。私の休日の過ごし方は、病院看護師としては正解なのかもしれません(笑)

看護師のワークライフバランスとは

オーバーワークや仕事のストレスで体調を崩す人が増えてきたこともあり「ワークライフバランス」の推奨に力を入れる企業・職場が増えてきています。確かに、仕事と私生活のバランスが崩れてしまっては満足度の高い日々は送れませんからね。これは、仕事をするうえで大切なポイントです。
しかし、正直なところ、病院看護師は夜勤があるためワークライフバランスを取りづらいのではないでしょうか?特に、育児中のナースにとって夜勤は大きなネックです。子育てとの両立がで難しく、仕事を辞めてしまう方も少なくありません。経験やスキルをお持ちの看護師さんが去っていくのは、現場にとっても大きな損失です。
そこで、最近では病院側も看護師がワークライフバランスを取りやすくするため、さまざまなことに取り組んでいます。育児中のナースの夜勤を免除したり、短時間勤務を導入したりする病院が増えてきているとのこと。私が勤務している病院では、24時間対応の院内保育所が設けてあるため、夜勤があっても安心して働けます。
なにはともあれ、看護師の仕事を続けたくても続けられない人が一人でも減るよう、働きやすい環境が整うと嬉しいですね。これらの取り組みが、多くの病院で実践されることを祈ります。

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